当院ではインフルエンザワクチンは3,000円で接種しています。お問い合わせも必要ありません。
葛飾区からの助成がある方はその金額で接種が可能です。体調の良いときに、ご来院ください。
インフルエンザは毎年、世界各地で大なり小なり流行がみられます。日本では11月頃から徐々に流行し、1月~3月のピーク期を経て、4、5月には減少していきます。
飛沫感染をするウイルスで、患者から2m前後の距離で飛沫を吸い込んだり、飛沫の付着した手指が鼻や口に触れても感染する可能性があります。
そのため、マスクや手洗いで感染の予防を行うことができます。
インフルエンザに罹患すると高熱や咽頭痛、頭痛、関節痛などの諸症状が出現し、約5日前後持続します。
39℃を超すこともしばしばみられます。そのため、成人がかかると比較的辛い疾患の一つです。
そこでワクチンについてのお話です。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発症予防、重症化予防に効果があります。罹患した際にも発熱などが抑えられることもあり、軽症で済みます。
また、それだけでなく周囲への感染拡大を抑える効果もあるので、接種が推奨されています。
ワクチンの接種時期については、ワクチン接種後から約1か月程度で抗体価がピークまで上昇しますので、流行の1か月程度前の接種が推奨されます。
その後3か月程度は抗体価が高い状態が持続しますが、その後は徐々に減少していきます。
そのため、ピークの時期を考慮すると、11月程度までの接種が推奨されます。
インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンというもので病原性を持たないワクチンを使用しています。
妊娠中に接種しても安全と言われていますが、妊娠初期はもともと自然流産も多いため避けたほうが良いでしょう。
また、妊娠中はインフルエンザが重症化しやすいとも言われていますので、時機を見て接種が推奨されます。
授乳期においても、母乳への移行は極めて微量であるため、接種は問題ないといわれています。
インフルエンザワクチンには微量ではありますが、卵白が混入しています。ワクチンの製造にあたり、卵を使用しているためです。
ただ、学会の報告では、インフルエンザワクチン接種において、卵アレルギーの有無による副反応の頻度に変化はなかったと報告されています。
基本的には問題のないものと思われますが、以前に卵の摂取で強いアレルギー症状を起こしたことがある方は接種を見送ってよいと思います。
また、アレルギーは卵だけでなく発生する可能性があります。接種後24時間以内は有事の際に医療機関の受診などができるようにしてください。
帯状疱疹とは、体の中に残っている水ぼうそうのウイルスが、加齢による免疫の低下とともに発症して起きるものです。大半の日本人は、発症の有無はありますが、子供のころに水ぼうそうのウイルスにかかっています。
帯状疱疹は脇ばらや背中などのピリピリしたような痛みや、かゆみ、膨疹を伴うもので、治療により1~2週間でガサガサした皮疹に変化しますが、その後痛みが後遺症として残存することがあります。予防接種により、発症リスクを下げる目的があります。
また、帯状疱疹は発症後1年程度は発症しないとされていますが、その後は再発のリスクがあります。
当院では、帯状疱疹ワクチンは不活化ワクチン(ワクチンにより感染の可能性がないワクチン)を使用しています。1回20,000円で、2~6か月の間をおいて2回接種のワクチンとなっています。50歳以上で葛飾区在住の方は区より助成が受けられ、1回ごとに10,000円の補助が出ます。
インフルエンザワクチンとは同時接種が可能ですが、コロナワクチンとは2週間の摂取間隔が必要です。
予防接種は体調の良いときに行ってください。副反応の可能性があるので、接種後異常を感じた場合は医師にご相談ください。また、帯状疱疹ワクチンは帯状疱疹の発症を完全に防ぐものではありません。接種当日は激しい運動は避けるようにしてください。
肺炎球菌とは肺炎の原因になる細菌の一種です。その肺炎球菌による肺炎を、ワクチンを接種することによってある程度予防することが可能です。
特に、65歳以上の方、基礎疾患(心疾患・呼吸器疾患・糖尿病・腎臓病など)のある方は接種が推奨されています。
1度の接種で約5年程度効果が持続するといわれています。
こちらは流行などがないため、推奨接種時期は特にありません。また、通年ワクチン接種を対応しています。
当院では肺炎球菌ワクチンは8,000円で対応しています。事前にお電話、または外来窓口へお問い合わせください。
葛飾区からの助成がある方はその金額で接種が可能です。体調の良いときにお越しください。
葛飾区の助成金の対象者などの情報は以下よりご確認いただけます。
葛飾区|高齢者肺炎球菌ワクチン